日本財団 図書館


 

参考までに、内航コンテナ船社における「大阪港〜神戸港間のコンテナ輸送」についての考え方をヒアリング結果から見ると、「コスト、所要時間、利便性(輸送頻度)などの点で利用者二一ズに合わないのではないか」という意見が目立つが、「物理的には不可能な方式ではなく実施はいつでも可能であり」「コスト削減の方策さえ確立できれば充分実現の可能性はある」という意見もあり、実際には荷主から輸送依頼を受けた内航船社もある。しかし、現時点では、内航船による大阪港〜神戸港間のコンテナ輸送は実現には至っていない。

表6−6 大阪港〜神戸港の海上コンテナ輸送についての評価

(外貿コンテナの内航フィーダー輸送実施中の船社の意見)

109-1.gif

?フェリー型はしけによるヘッドレスシャーシ輸送方式
フェリー型はしけによるヘッドレス輸送とは、はしけ(バージ)の一層甲板上にトレーラーでコンテナシャーシを引き入れ、そこでトレーラーを切り離しシャーシのみを海上輪送し、着港で別のトレーラーがバージに乗り入れ、シャーシを引き出す方式である。
フェリー型はしけ利用によるコンテナ輸送のコストは、トラック事業者が利用者である場合は、「高速道路の通行料なみ」という二一ズを満たすことができず実現可能性は非常に薄い。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION